確定拠出年金

ドクターにとっての確定拠出年金のメリットは?

将来に向けて保険や投資信託で積立をしているドクターも多いのではないでしょうか?

確定拠出年金の最も大きなメリットは税制優遇です。
ここでは、確定拠出年金と他の積立商品・制度を税金の面から比較し、ドクターにとって確定拠出年金は利用する価値があるのか、を検討します(2018年10月現在の制度・税制をもとに記載)。

確定拠出年金

個人型:掛金(拠出金)は所得控除(年額上限276,000円)
企業型:所得扱いにならない(年額上限660,000円)

運用益:非課税
受取時:一時受取の場合は退職所得
    分割受取の場合は公的年金控除の対象

所得税率が高い方にとっては、所得控除は大きなメリットになるのではないでしょうか。

生命保険・年金

掛金は保険料控除の対象

新契約(平成24年1月1日以後に締結した保険契約等)に基づく新生命保険料、介護医療保険料、新個人年金保険料の控除額

年間の支払保険料等 控除額
20,000円以下 支払保険料等の全額
20,000円超 40,000円以下 支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円超 80,000円以下 支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円超 一律40,000円

旧契約(平成23年12月31日以前に締結した保険契約等)に基づく旧生命保険料と旧個人年金保険料の控除額

年間の支払保険料等 控除額
25,000円以下 支払保険料等の全額
25,000円超 50,000円以下 支払保険料等×1/2+12,500円
50,000円超 100,000円以下 支払保険料等×1/4+25,000円
100,000円超 一律50,000円

生命保険料控除の金額は最大でも12万円(新制度で生命保険、介護保険、年金保険のそれぞれに限度額で加入した場合)です。

受取時の税金(一時所得の場合)
総収入金額 - 収入を得るために支出した金額 - 特別控除額(最高50万円) = 一時所得の金額

税額は、上記一時所得の額の1/2を他の所得と合算して計算します。

NISA

毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

ただしNISAの場合には非課税の対象は投資額ではなく、売却益や配当などの運用益に対してになります。この点が掛金(拠出金=投資額)が所得控除になる確定拠出年金との大きな違いになります。

積立NISA

少額の長期の積立投資を支援するための非課税制度です。購入できる金額は年間40万円まで、非課税期間は20年間です。

積立NISAも投資額が所得控除になるわけではなく運用益が非課税になる制度です。

まとめ

所得控除 受取時
確定拠出年金 あり 退職所得・公的年金控除
生命保険・年金 あり 一時所得・雑所得(年金受取)
NISA なし 非課税
積立NISA なし 非課税

所得税率が高い方にとっては、所得控除の有無が手元にお金を残すための重要な要素になります。まずは税制優遇があり、その金額が大きい制度から利用していくことを検討してはいかがでしょうか?