確定拠出年金

確定拠出年金 お勧め商品を探す前にやるべきことは?

確定拠出年金の場合には、選ぶことができるのは投資信託になります。投資信託というのは、投資家の資金をまとめて大きな単位にして複数の株式や債券に幅広く分散投資をするものです。

幅広く分散投資をするのですから、株式市場全体の値動きの特徴、債券市場全体の値動きの特徴を把握しておくことが大切になります。

特に確定拠出年金で選ぶことができる商品は比較的オーソドックスで数多くの銘柄に投資している商品が多いのでなおさらです。

株式や債券といったアセットクラスの特徴を知ることは以下のメリットがあります。

  • 年齢や投資期間によって株式と債券の比率を決めることの根拠を理解することができる
  • 大幅な値動き(特に値下がり)があった場合でも落ち着いて対応することができる

では実際のグラフを見てみましょう。

アセットクラスの特徴

このグラフは、182か月間(2002年12月末~2018年2月末)の、国内外の株式、債券の値動きを示したものです(2002年12月時点に国内で販売されていたインデックス型の投資信託のリターンデータを基に作図)。

株式は値動きが大きいですが、時間をかけて大きく値上がりしています。一方債券は株式に比べると値動きは小さく、その分値上りも小さくなっています。

このような株式、債券の値動きの特徴を別の形のグラフで確認してみたいと思います。

下記のグラフは上記と同じデータの月次のリターンです。毎月毎月どのような値動きをしているのかを良く理解することができます。グラフが上に伸びているのはプラスの月、下に伸びているのはマイナスの月です。

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式

グラフを見ると以下の特徴に気づきます。

  1. 大きいプラスの月、大きいマイナスの月、それなりの月がある
  2. 株式は債券に比べて値動きが大きい(軸の単位が違うので少しわかりにくいですが)。

より明確にするために数字で見てみましょう。

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式
毎月のリターン(プラスもマイナスも)の平均 0.12% 0.67% 0.34% 0.82%
182か月のリターンの合計 21.83% 121.61% 61.21% 148.75%
プラスの月の数 112回 108回 114回 118回
マイナスの月の数 70回 74回 68回 64回
最大のプラス 1.84% 12.60% 8.43% 13.62%
最大のマイナス -2.27% -20.31% -12% -22.42%
標準偏差 0.6% 5.02% 2.69% 5.41%

このように数字にしてみると各アセットクラスの特徴が非常によくわかります。

例えば株式ファンドを保有している場合、月次ではプラスの月もあればマイナスの月もあることがわかります。10か月のうちの4か月はマイナスです。さらに、すごく悪い月にはマイナスが20%を超えることもありました。しかしながらマイナスの月も含めた月次リターンの平均はプラスになるので、182か月間のリターンの合計もプラスになります。

資産運用で成果を出すための方法は主に2つあります。

  1. 値動きを予想しなるべくマイナスを避けて時流に乗った商品(投資対象)を選ぶこと
  2. 株式や債券などは、そもそも価格変動があるもの、と割り切って価格変動を受け入れて長期保有すること

多くの方は上手に①をやることが資産運用で成功するコツと考えています。また金融機関もそのようにアドバイスします。もし①の方法でいままで十分な成果(*)を得られていないようであれば、②の方法を試してみてはいかがでしょうか?

(*)十分な成果:マーケットリターン(市場平均リターン)を上回る成果