確定拠出年金

確定拠出年金 運用で失敗しないコツは? 1-株式と債券の比率を決める

確定拠出年金と従来型の年金の最も大きな違いは、運用商品を加入者自らが選択する、ということではないでしょうか?

同じ年数、同額の拠出をしていても選択している運用商品によって受取る退職金(年金額)が異なることになります。税額軽減効果だけでも税率が高いドクターにとっては大きなメリットがありますが、効果的な運用商品を選ぶことでより大きなメリットを得ることができます。

ここでは、運用商品の選択方法や基準について整理してみます。

元本確保型か元本保証がない投資信託か?

どの運営管理機関を利用した場合でも、商品は大きく2つのカテゴリーに分かれます
。元本確保型の預貯金や年金保険などと、元本保証がない投資信託です。

今まで投資信託を購入したことが無いドクターや銀行や証券会社などで勧められて購入したが思うような結果が得られなかった、というドクターもいるかもしれませんが、積立期間が5年以上ある場合には、元本保証がない投資信託を選んだ方がよいでしょう。

投資信託選びのコツは?

いくつもの商品がラインナップされているのでどれを選べばよいか迷うかもしれません。まずは、どのような種類に分類できるのか整理してみます。

大きく分けると以下のようになります。

アクティブ型 インデックス型
株式(国内・海外) 株式(国内・海外)
債券(国内・海外) 債券(国内・海外)
REIT REIT
バランス型 バランス型

選び方は3通りになります。

  1. 今後どのような投資対象の商品がよくなるか予想して1,2種類を選ぶ
  2. 長期的に成果を得るためには幅広く分散投資をすることが有効なのでバランス型の商品を選ぶ
  3. ②と同様に幅広く分散をする。ただし、バランス型ではなく、様々な国内外の株式・債券を組み合わせることで分散投資をする。

お勧めは、②または③です。長期の積立投資においては幅広く分散投資をすることが有効であることが広く知られています。よほど自信があれば①でも良いですが、時間や情報の制約がある個人投資家が①のやり方で成果を出すのは難しいのではないでしょうか。

組合せはどうすれば良いか?

組合せを考える上で大切なのは、各アセットクラス(株式、債券といった資産の種類のこと)ごとの特徴を把握することです。

下記グラフは国内外の株式と債券の2001年からの価格推移になります。データは2001年から存在するインデックス型の投資信託のデータを利用しています。

インデックス型の投資信託のデータ

株式は大きな値動きを繰り返していますが、時間の経過とともに大きく値上がりしています。一方債券は株式と比べると値動きは小さく、その分値上りも少なくなっています。

このような特徴を考えると以下のように組み合わせることがよいのではないでしょうか?

  • 投資期間が長い人は株式を多くする。
  • 投資期間が短い人は株式を少なくする。

投資期間が長いにも関わらず、値動きが怖いために債券や元本確保型の商品を購入していると長期的には十分な成果を得ることができないこともあります。特にインフレ等が起こった場合には、将来の購買力が維持できない、ということにもなりかねません。

一方、取崩し時期が近く投資期間が短い場合に、リーマンショックのような大幅な下落と数年の調整があると大きな痛手をこうむってしまいます。

このようなことが起こらないようにするためには、まずは株式と債券の比率を決めることが大切です。

次回は国内と海外の比率について解説します。
>>確定拠出年金 運用で失敗しないコツは? 2-国内と海外の比率を決める